子どもは「説明口調」の言葉を聞こうとしない
20年以上教育界にいると、時代は移り変わり、子どもの質が変わっても、見えてくるものがある。それを私は武器にしている。
それは、そもそも、子どもというものは、
「説明口調」の人の話を聞きたがらないということだ。
子どもの知的好奇心、学習意欲がもっとも高まるのはどういうときかというと、子ども自身が「説明したい」と思うとき。
これは間違いない。私は、これを授業でも意図的に利用する。
ですから、目の前にいる人間が自分より少し下の立場にあるように見えて、
「そんなこともわからんの? ほな、教えてたるやん」と思う…
そういう気持ち良さを味わわせてあげることが大切だと思う。
子どもと一緒に考える、一緒に勉強する際にも、親は「説明口調」になるのではなく、わざと勘違いをしたり間違ったりして、子どもに説明するバトンを渡してあげるという接し方を心掛けてみてはいかがだろうか。
そうすることで、子どもは親と一緒に勉強する時間を好きになっていくものだ。
「自分と一緒に勉強するときの子どもは楽しそうじゃない」と思っている人はいませんか? それは、間違いなく親自身の姿勢の変化によるものだ。
そういう人であっても、子どもがもっと幼いときにはきっと楽しそうに一緒に勉強をしてくれたはずです。
なぜかというと、親自身が「説明口調」ではなかったからです。
子どもが小学校に上がるまえの幼い頃なら、勉強の成果というものは親もあまり気にしないだろう。
ところが、子どもが小学生になった途端に成績が気になりはじめる。
そ して、子どもと一緒に勉強する際の親の姿勢が前のめりになり、結果、「これはこうやろ? なんでわからんの?」といったふうに「説明口調」になってしまう。
子どもの「なんで?」という気持ちを大切にし、「一緒に考える」親になるには、「説明口調」はご法度と肝に銘じておくべき。
自分で決めようとすれば自然に考える
そして、この「なんで?」は大人が子どもに向かって発するべき言葉でもある。
これからの時代には「考える力」が重要だとされますが、私はもう少し踏み込んで「自分で決める力」が重要だと考えている。
「考えることが大事なんやから、しっかり考えなさい」といくら子どもにいい聞かせたところで、その子が本当に考えているかどうかは他人から見ればわからないもの。
でも、自分で決めようと思えば、自然と考えることになります。そのときに親が「ど「なんで?」と声をかけることで、より深く考えさせることができる。
これは、たとえば2つのものからどちらか好きなものを選ぶという単純なケースにも使える。
子どもに「どっちが好き?」と聞けば、子どもはふたつの選択肢のうちからどちらかを選ぶだろう。
もしかしたら、そのときにはそれほど深く考えていないかもしれない。
でも、そのタイミングで「なんで?」と聞かれたらどうだろうか。
子どもはなぜその選択をしたのかと考えることに直面する。
その繰り返しによって「自分で決める力」を伸ばすことが、結果的には「考える力」を伸ばすことになると思う。
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皆様からのたくさんのアクセスに感謝します。
その日に思ったことをネタ帳に認(したた)め、毎日頑張って綴っていきます。
また明日。