現役教師が考える子育てシリーズ第2回(全3回)
親が見ているところで子どもに失敗させてあげる
私が見る限り、今の親と子どもとの距離はとにかく近すぎるようです。
すぐに「転ばぬ先の杖」を差し出してしまい、子どもが自分で考えたり失敗したりすることは減る一方です。
その反面、子どもは「最初から成功しなければならない」と強いられています。
それでは、子どもが失敗を恐れて挑戦することを敬遠するようになるのもあたりまえのことですよね。
しかも、親によって「最初から成功しなければならない」と思わされた子どもの場合、とくに失敗を恐れたり挑戦を敬遠したりするのは、「親が見ているところ」ということになります。
そして、失敗をして立ち上がるという経験もないのですから、親が見ていないひとりぼっちの場面で挑戦をして失敗してしまえば、大きな心の傷を受けるということになってしまうのです。
本来なら、これは逆であるべきでしょう。
親が見ていて手を差し伸べられるところで失敗して立ち上がる経験をさせてあげて、子どもがひとりのときには失敗をしない、あるいは失敗をしてもしっかり立ち上がる力をつけさせてあげるべきではないでしょうか。
だとするならば、子どもが勇気を出してなにかに挑戦しようとしたときには、親は結果など気にせず、それこそ適切な距離を取って「うちの子は成功するかな? 失敗をするならどんな失敗をするかな?」
とニコニコとしてただ見ていてあげればいいのです。
そうすれば、子どもは親の顔色をうかがってビクビクするようなことなく、たとえ失敗をしても何度でも挑戦する人間に育っていくはずです。
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昨日は疲れ果てて眠ってしまって更新できず。
ではまた明日。