「本当に熱い人」と「本当は熱くない人」との見分け方②
■ 熱に浮かされた人たち
本当に熱い人は、実のところ、一見してわからないもの。
何らかの夢を叶えるためには、持続的な試行錯誤が不可欠。
だから、いつも熱く燃え盛っていたら、いずれバーンアウトする。
熱く語ることは大事。
自分を鼓舞するために、大きな目標を掲げることには私も大賛成。
しかし、会うたびに、そのことばかりを語っている人に私は言いたい。
そのエネルギーを他に使うべきだと。
具体的な話がいっこうに出ず、抽象的な話を熱く語ってばかりいる人は、熱い人とい
うより、熱に浮かされている人。
頭がぼーっとして、のぼせ上っているというか。
まさに、はじめて恋をしたときのような気分と同じ。
具体的な将来プランはそっちのけ。好きだ好きだ好きだ、愛してる愛してる愛してる
を言いつづけているだけなら、「少し現実を見たら?」と周囲の人間から言われてしまう。
恋することが目的で恋をしたら、いずれその熱い気持ちは冷め、長続きしないことだろう。
同じように、夢を見ることが目的の人は、やたらとその夢を語りたがる。誰かに聞いてもらい、「すごいね」「がんばってね」「応援してるよ」と言われることが気持ちいいので、そればかりを繰り返す。
いつまでたっても、「やり方」に目が向きません。熱に浮かされているだけだから。
■「クールヘッド&ウォームハート」
イギリスの経済学者、アルフレッド・マーシャルの「クールヘッド&ウォームハー
ト」という言葉がある。
何事にも、冷静な頭脳と、暖かい心が必要であるという意味で、ビジネスでもスポー
ツの世界でも、広く使われている言葉だ。
つまり「あり方」ばかり熱く語って、「やり方」に目がいかない人は、「ウォームヘ
ッド&クールハート」。
熱に浮かされ、のぼせ上っている感じ。表面的には熱いが、心の芯が冷えている。だ
からいつまで経っても、その想いが結実しない。
私は「努力は実る」という言葉は好んで使いますが、「願えば叶う」という表現は、
あまり好きではない。
他の団体や組織から相談を頂いても、やたらと総論ばかり語っているリーダーがい
る。どんなに熱く語っても、総論は総論。
具体的な計画に論点が移ると、とたんに及び腰になるのであれば、いわゆる「総論賛
成各論反対」の姿勢。芯が熱い人とは言えない。
本当に目標を達成したいと願うなら、「本当に熱い人」と行動をともにすべきだ。
「本当は熱くない人」と一緒にやっていると、なかなか目標が達成しないので、人選に
は気を付けるべきだと思う。
街にあふれる「何でやねん」シリーズ
①これは確信犯やな
②了承しました。
また、明日。