「あずぶろ。」

僕の頭の中。時々、僕が好きなもの。

「オカンの追伸」

「オカンの追伸」

 

「自分は泣いているのに周りは笑ってるモノってなーんだ」

 

 

ガキの頃、サッカーの試合で負けて、悔しくて泣きながら帰ってきた日があった。

 

キャプテンとして何もできず、かなり機嫌が悪い私に、

 

オカンはいきなりクイズを出してきた。

 

 

「何やねん。うるさいねん。」

 

 

そういって私は、ため息と夕食を残して、自分の部屋に戻った。

 

 

親という生き物は

 

何でこんなにも空気を読めないのか。

 

世間の空気なら敏感に読むくせに。

 

 

次の日の朝、

 

うるさいアラームの息の根を止め、

 

ベッドから起き上がった私は、

 

食卓の前に座る。

 

オカンはもう仕事に出掛けていた。

 

いつも通り一人で食べる朝食に

 

いつもは無い紙がラップに貼られている。

 

 

「おはようさん。昨日のイライラは収まったか。

 

何があったか知らんけど、もし何かに悩んでるんやったら、

 

めちゃくちゃ考えた選択の中から、笑顔のある方へ向かいなさい。

 

そしたら、どんな道も間違いちゃうから。

 

ほな、今日も一日楽しんで!

 

PS

 

昨日出したクイズの答えは、

 

「アンタが生まれた瞬間」です。」

 

f:id:Azu-T:20220205095036j:plain

良いお天気。

最高の土曜日を。