「あずぶろ。」

僕の頭の中。時々、僕が好きなもの。

「カーネギーの『人を動かす三原則』」

カーネギーの「人を動かす三原則」

 

 私は今年度、○○主事、〇〇主任を兼務し、皆さんの前で旗を振る機会が増えた。

 さまざまな場面で、周囲のスタッフたちを動かしていく立場だ。読者の皆さんの中にも、この春からリーダーとして活躍している方も多いのではないだろうか。

 他人を動かすときに必要な要素は何だろうか。アメリカの作家デール・カーネギーは、大ベストセラー著書『人を動かす』の中で、人を動かす三原則を次のように紹介している。

 

「相手を批判しない」

 カーネギーは、人を批評したり非難したりすることはどんな馬鹿者にもできるものだとして、すべきではないと言っている。

 人は、自分を否定する相手には警戒心を抱き、心を閉ざしてしまうもの。自分を批判する人の指示を聞きたいとは誰も思わない。

 メンバーをスムーズに動かしたいなら、リーダーはメンバーとの関係を円滑にし、チーム内の結束を強める必要がある。そのためには、批判や否定などのネガティブなコミュニケーションは避けるべきだ。

 

「誠実な評価を与える」

 他人を動かすには、その人を認めることで大きな充足感を与え、やりがいモチベーションを持たせることが必要だ、とカーネギーは説く。そして、人を評価する際は心から出た誠実な評価をしなければならない、とも。

 人には必ず長所と短所がある。目につきがちな短所ばかりでなく、普段から人の良い面を探すことを習慣付け、相手の長所を積極的に評価する。

 

「自分の意思で行動を起こさせる」

 カーネギーは、人を動かすためには、自らの意思で行動を起こさせるように働きかけることが必要だと言う。相手の立場に身を置き、どういった言葉をかければ「行動したい」と思わせられるのかをよく考えることが大切だと説く。

 皆さんも自分に置き換えてみてほしい。ただ「やれと言われたから」というだけで起こした行動は、生産性が欠けていたり、効率が悪かったりしないか。 

 せっかく人を動かすなら、気持ちよく、そして効率よく行動してもらいたいものだ。

 

 この文章を綴りながら、昔読んだ本の内容を思い出した。

 ある作業員に、現場のリーダーが指示を出した。

「このレンガを積み上げてくれ」。

 最初は作業員も頑張って積み上げていたが、延々続く同じ作業に疑問を感じ、モチベーションも効率も悪くなった。

 皆さん理由が分かるだろうか。

 決して、休憩を与えなかった訳ではない。

 上司の指示が悪いのだ。

 スタッフに明確な目標を提示していないことが問題だ。

「このレンガを積み上げてくれ。」ではなく、

「このレンガを午前中までに、この高さまで積み上げてもらえるか」

つまり、5W1H、そして、チームのゴールが明確であること。

さあ、皆さん、明日の朝礼のショートトークのネタはこれで行こう!

雨の日曜日。