「あずぶろ。」

僕の頭の中。時々、僕が好きなもの。

「おばあちゃんのお弁当」

 
 
【おばあちゃんのお弁当】
 
 まだ私が小さい頃、父と母がすでに他界していたためおばあちゃんが私と兄を育ててくれていたのですが、遠足などある時はいつもおばあちゃんの手作りお弁当を持って行きました。
 
 でも当時、おばあちゃんが作るお弁当はおにぎり2こだったので、同級生の子達のかわいらしいたくさんおかずが入っているお弁当がうらやましかったんです。
 
 お弁当箱もキティーちゃんとかマイメロディーなどのかわいいお弁当箱なのに、私は銀紙で包んだおにぎり2つだったので、おばあちゃんに対して、
 
「こんな変なお弁当つくらないでよ」
 
「はずかしいからやだ」
 
とはき捨てたり、せっかく作ってくれてもわざと持っていかなかったり。
 
 そんな酷い孫に対して、おばあちゃんは決して叱ったりしませんでした。
 
 そんなある日、1度かわいいスヌーピーのお弁当箱にハンバーグや玉子焼きが入ったお弁当を作ってくれました。
 
 おばあちゃんなりに他の子達はどんなお弁当を作ってもらっているのか一生懸命考えて作ってくれたのです。
 
 おばあちゃんは、
「ごめんね、かわいいお弁当っておばあちゃんの時代なかったからわからなかったのよ・・・
 これなら恥ずかしくないかねぇ」
 と、しわしわのとても暖かな手でお弁当を手渡してくれました。
 
 今思い出すだけで、私はおばあちゃんになんて酷い言葉を吐いていたんだろう、なんて最低な子供だったんだろうと涙が出てきます。
 
 おばあちゃんのおにぎりだって、本当はとってもとってもおいしかったのに、
 
「おいしかったよ」
 
の一言も言わなかった。
 
 本当にこんな酷い孫でごめんねおばあちゃん。
 
 今私は結婚し、子供にも恵まれました。
 
 おばあちゃんに曾孫を抱かしてあげる事ができ、幸せそうなおばあちゃんの優しい笑顔を見るとこれがあの頃の恩返しになれば私も幸せに思います。
 
 うちの子はおばあちゃんの作るおにぎりが大好物なんですよ。
 
 もちろん私もです。
 
 ありがとうおばあちゃん。
 
 ずっとずっと長生きして下さい。
 
 大好きです。
 
 
 
 私の妻も、毎朝彼女が出勤しない日も、私の出発時間の30分前に起きて、朝食のお弁当を作ってくれています。
 
 「感謝」しかありません。「本当にありがとう」。これからもよろしくね。
 

 

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スリップメスティン【8A GARAGE(ヤエイガレージ)】

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では、また明日。