「信頼」
数年前。
新幹線で同じ車両に白い杖を持った方がいた。
その時は降りる人も多く、人ごみの中で階段を下りるのは大変かと思い、
「一緒に行きましょうか?」
と声をかけた。
すると、「ありがとうございます」と言って、手に持っていた杖を床から持ち上げて、床を探る事は一切せず、私の誘導のままに歩いていった。
そして駅の出口に到着したとき、
「おかげで安心して歩けました。良いご旅行を」
と言っていただいた。
初めて会った私を全面的に信頼し、杖を使わなかった事に私のほうが感動し、
今でも思い出すと心が温かくなる。
街にあふれる「何でやねん」シリーズ
①忍者は今もいるのか
良い週末を。また明日。