「あずぶろ。」

僕の頭の中。時々、僕が好きなもの。

「私がリスペクトする男」

「私がリスペクトする男」

 

(1)

 熱意だよ。

日本でも明治維新の時の政治家とか実業家は、熱意があったから、あれだけの仕事が

出来たんだね。

 

(2)

人に好かれようと思って仕事をするな。

むしろ、半分の人には嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事は出来ない。

 

(3)

何かにしがみつかなければ、生きていけない根性なら、神頼みでもして、

鰯の頭でも信心していた方が、他人様の御迷惑にならんだけでもましだろう。

 

(4)

われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない。

 

(5)

運転手を待たしてゴルフする奴なんか、ゴルフをする資格はない。

 

(6)

地位が上がれば役得ではなく「役損」と言うものがあるんだよ。

 

(7)

今の日本の若い人に、一番足りないのは勇気だ。

「そういう事を言ったら損する」って事ばかり考えている。

 

(8)

人様にしかられたくらいで引込むような心臓は、持ち合わせがない。

 

(9)

 自分よりも目下と思われる人間には親切にしろよ。

 

(10)

「すみません。」は駄目だ、「SAY THANK YOU」だ。

 

 

(11)

金払いはよくしろ、明るくふるまえ、特定の女とばかりしゃべるな。

そして、言い寄られたら「ノー」と言え。

 

(12)

おのれの好まざることを人に施すなかれと先祖代々教わってきた我々も、

人の好まざることを人に施した挙句、人の好まざることはやっぱりおのれも

好まざるものであったと気がついた。

因果応報。何をかいわん。

 

(13)

臭い物は蓋をしないで、いつか始末しなけりゃならないんだから、外へ出したらいいんだ。

 

(14)

日本人も日本も欠点だらけらしいが、人間も国家も完全ではあり得ない。

米国もまたその例外ではなかろう。

 

(15)

反省のない人間など使いものになるとは思わない。

 

(16)

お偉方諸氏もみんな一度は若かったのだ。

昔の若かった時代のことを思い出して見て下さい。

青年を扱うのに雅量と同情をもってして頂きたい。

 

(17)

いま日本でいけないのはすぐ人の脚をひっぱることだね。

これは大変な奴だと思うと脚をひっぱっちゃう。

だから日本で何かのトップにゆく奴は、毒にも薬にもならない奴が大部分だよ。

 

(18)

このごろのマスコミの論調をそのまま世論だとお思いめさるな。

国民はそんなに軽率でもないし一方的でもありません。

 

(19)

経済人はもっともっと自己反省してみても悪くはなかろう。

やれ補助金だ、やれ割当だと、こまってくるとすぐ政府になんとかしてくれと

泣きつく乞食根性は、もうやめてもらいたいものだ。

 

(20)

どうしたらよくなるか、それを工夫してゆくよりしょうがないじゃないか。

よくなるとかならんというよりも、よくするほかにみちがないことを認識すべきだ。

 

(21)

政治をやる人はもっともっと行政の対象の国民の立場になって考えてみるがいい。

農民の生活の向上を叫びたい人は、農民の生活がどんなものかと体験してからに

してもらいたい。

 

(22)

どうも日本人というのは、これは日本の教育の欠陥なんだけど、物事を考える時に、

物事の原則っていうことをちっとも考えないんだ。

 

(23)

僕は政治家じゃないし、人に何言われても一向に平気なんだ。

僕はそういう所、わりに旧式なのよ。

自分の良心はきれいだと思ってるから、人が何言おうと平気なんだ。

 

(24)

弱い奴が強い奴に抑え付けられるのは世の常で致し方なしと諦めもするが、言うことだけは正しいことを堂々と言って欲しい。

 

白洲次郎

 

最高の土曜日を。