『引き算の人生は悪くない』
知人のお話。
人生は足し算だと思っていました。
学校へ行って、新しいことを勉強し、できなかったことができるようになる。
友達をつくる。
知識や技術を身につける。
働いてお金をもうける。
服を買う、車を買う、家を建てる。
足りないものは足していく。
知識、学歴、資格、お金、持ち物、人間関係、なんでも多ければ多いほどいいと
思っていました。
人生は足し算だと思っていました。
人間関係に失敗し、なにもできなくなり、惨めさを知りました。
仕事がこわくなり、起き上がることが苦痛です。
電話に出るのも、人に会うのも苦痛になりました。
今までできたことが、できなくなりました。
やりたくてもできないこと、どんなにしたくても、やってはいけないことも増えました。
それから人生は、引き算になりました。
たくさんあることの中から、本当ににしなければならないことだけを残す引き算です。
大切なことと、どうでもいいこと。
どうしても、私がしなければならないことと、他の人に代わってもらってもいいこと。
時間をかけて、したほうがいいことと、手を抜いてもいいこと。
少しずつ、見分ける知恵がついてきました。
私にしかできない、一握りのことを心を込めてする。
引き算の人生も、悪くないと思います。
パンクしてしまいそうなら、荷をおろして、身軽になった方がいいのです。
知人には、「よし、飲みに行こう」とだけ返信しておきました。
街にあふれる「何でやねん」シリーズ
①マジか。
また、明日。早く宣言明けて欲しい。