「あずぶろ。」

僕の頭の中。時々、僕が好きなもの。

「子どもの叱り方」

「子どもの叱り方」

 

 子どもの性格や家庭の方針によって叱り方は様々だが、状況に応じて即座に正しい声かけをするのは容易ではない。

 カッとなってとっさに人格を否定するような言葉が出てしまうこともある。

 

子どもが自分から動けるような「具体的な提案」をする

 例えば、幼い子どもの場合。

 NG:「こんなに散らかして! 何で片づけへんの」
 OK:「まだ遊びたいの? 遊び終わったらおもちゃを箱に片付けて、おやつにしようか」

 毎日毎日同じことを注意しているのに、いつまでたっても自分から動こうとしないと悩んではないだろうか? 

 だからといって、ついイライラして感情のままに叱っても状況は改善されない。

 子どものよい部分に目を向け、自己肯定感を高めながら、できていないところも直すことを心掛ける

「小さいおもちゃはこの箱に、大きいものはこの箱に入れようか」など、具体的に指示を出しながら促すとスムーズに行動できるようになるだろう。

 

「私」を主語にすれば、子どもを責める口調になりにくい

NG:「(あなたは)何回言ったらわかるの!」
OK:「(私は)○○してくれると嬉しいわ」

 子どもを叱るとき、無意識のうちに相手を責めるような口調になっていたら要注意。

子どもを叱るのは、大抵子どもの行動に対して親が気に入らないとき。

 だから『何でそんなことするん!』という表現になってしまう。

 これは、前回も述べたように「あなた」を主語にした叱り方であり、相手を責めるニュアンスが強く、責められたほうは言い訳や反発をしてしまうという悪循環を生むこともある。

 子どもに注意するときは、「(私は)こうしてほしい」「(私は)こんな気持ちになった」と、「私」を主語にするようにするといいだろう。

 

「叱る回数」よりも「ほめる回数」を増やす

 子どもを叱りつけるたびに後悔し、自分を責めてしまいがちな親御さんは、「子どもをほめること」を意識して過ごすように心掛けた方が良い。

 親御さんのストレスが軽減されるのはもちろん、子どもの自己肯定感も上がっていく。

 

子どもが失敗したときこそ、褒めるチャンス

 例えば、片づけを「していない」ことばかりに目が向いてしまうケースでは、片づけを「してくれた」ときにしっかりと褒めるようにする。

 その際には「きれいになって気持ちええなあ」「片づけてくれて助かるわ」と、感謝の気持ちもプラスする。

 また、子どもが何かに挑戦して失敗してしまったときも、褒め言葉を伝えるチャンスだ。

 結果だけに着目するのではなく、そのプロセスや頑張った姿を認めてあげることで、子どもの自信に繋がる。

 親は子どもの『できる』『できない』に目を向けがち。

 頑張ってもできなかったときは、「つらかったね」「次はきっとできるよ」「一緒にやってみようか」と励ましながらも、頑張ったことをしっかりと褒めてあげるといい。

 

ニコニコして子どもを見守るだけでも効果がある

 中には「褒めるのが苦手」「どうやって褒めればいいのか」と悩んでいる親御さんもいるのではないだろうか。

 褒めることにテクニックはない。

 ただし、『何かができるから、いい子』という褒め方はしない方がいい

「これができたからいい子やな」と条件付きで褒めてしまうと、子どもは「次も親の期待に応えなければならない」とプレッシャーを感じる。

 褒め方には、『見守る』ことも含まれる

 子どもの様子を見て、「頑張っているんやな」とニコニコしながら見守ってあげることも、子ども自身が「自分は認められている」と感じることにつながる。

 

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また、明日。