「気付き」と「学び」の違い
「気付き」と「学び」の違い(第1回・全2回)
「気付きと、学びって、何が違うんですか?」
真面目な後輩が、私に問いかけてきました。
「気付き」は他人から得られるが、「学び」は自分でしか手に入らない。
内容の薄い研修で、参加者がよく感想欄に書く平凡な文章。
「今日の研修では、多くの気付きがありました」
「今日の研修では、多くの学びがありました」
おそらく、「気付き」と「学び」という言葉を、同じような意味合いで使っている人は、どっちを使っても違和感を覚えないだろう。
考えてみると、「気付き」と「学び」は、何が違うのか。
「気付き」は他人から得られるものだが、「学び」は自分でしか手に入れることができない。
「気付き」とは文字どおり気付くこと。
何か新しいことを発見すること、新しく意識することを指す。
例えば、
「こんな道端に花が咲いているだなんて、はじめて気付いた」
とは言うが、
「こんな道端に花が咲いているだなんて、はじめて学んだ」
とは言わない。
「学ぶ」とは、勉強して身に付けること。主体性がカギ。
例えば、
「あの営業所の所長をしていた4年間に、いろいろな本を読んで問題解決手法を学んだ」
とは言うが、
「あの営業所の所長をしていた4年間に、いろいろな本を読んで問題解決手法に気付いた」
とは言わない。
(明後日に続く)
第2回
①「受動的か、能動的か」
②「点火、線か」
③「探究心」
街にあふれる「何でやねん」シリーズ
①健闘を祈ります。
ではまた、明後日。