「あずぶろ。」

現役中学校教師の頭の中。時々、私が好きなもの。

「子どもの社会的成功につながる “非認知能力”を育てる」

「子どもの社会的成功につながる “非認知能力”を育てる」

 

「非認知能力」とは、自尊心や忍耐力、社交性などの幅広い力のことで、

学歴や仕事などの社会的成功に結びつきやすいと言われている能力。

 

「非認知能力」を育むキーワード

 

①自己肯定感

全てのベースになる自己肯定感には親との信頼関係は欠かせない。

子育てで一番大切なこととして、「子どものあるがままを認めること」。

勉強より何より心の安定に直結する愛情と、それがもたらす自己肯定感は、

子どもの成長に不可欠なものであることを再確認すべきである。

 

②自制心(我慢する力)

人生の成功に自制心は大きな役割を果たす。

それを証明したのがコロンビア大学のウォルター・ミチェル教授による「マシュマロ実験」。

当時の勤務地スタンフォード大学の保育園で186人の4歳児にマシュマロをひとつずつ与え、

「大人が戻るまで食べずに我慢したらもうひとつあげるよ。」と言い残し15分間席を外す。

その結果、2個のマシュマロをもらえたのは全体の約3分の1だった。

そして、その後の追跡調査でわかったのは、我慢できた子ども達は進学、就職、健康面において、

より良い人生の成功を手にしていたということ。

子どものころの自制心は、その後の人生の様々な場面で有効なことが実証された。

 

③GRIT(やり抜く力)

GRITとは「やり抜く力」のこと。

成功を収めるには、才能でもIQでもなくGRITが必要であることがわかってきた。

GRITはこの研究によって数値化されるようになったが、一流企業のトップやオリンピック選手などの成功者の共通点はGRIT数値の高さ。

つまり、“目標を達成するために熱意を持って粘り強く努力できる” 能力が人生を力強く生き抜くためにはとても重要であることが、改めて明らかになった。

 

④パッション(好きなことに打ち込む力)

直訳すれば “情熱” だが、その意味するところは「好きなことに対する熱意」。

子どもが好きなことや興味があることを見つけ、それを主体的にやり続けることがとても大事なのであって、押しつけや型にはめるような大人の言動は慎むべきということ。

アメリカでは「自分がどうしたいのか」を常に考えさせる教育が定着しており、その中で子どもは“好きなこと”を見つけていく。

好きなことだからこそ頑張れるわけで、その過程の失敗や挑戦から、忍耐や自己表現、他人との協働、感謝や責任感など多くの前向きな学びを得る。

これは人生の疑似体験として貴重な経験となるはずだ。これらは全て非認知能力の重要な要素だ。

この力を伸ばすためには、日常生活で何をするか、親がどう接してあげるかが大切になってくる。

 

「子どもの知的好奇心を育てるポイント」

非認知能力を伸ばすには、親子で共有するいろいろな体験が有効だ。

いわゆる「リア充」であることが大切。

また、特に子どもが小さいうちは 「遊び」がとても大切。

夢中で遊ぶなかで経験値が上がり、世界を少しずつ知っていく。

親はそれに共感してあげることが大事。

 

では具体的にどんな方法があるのか。

小学生を調査した結果、「健康的な生活習慣」が強く影響している。

その中でも「朝食を毎日食べる習慣」の影響が突出しており、さらに「親と一緒に食べる」ことが、

子どもの学習意欲に大きく関わっていることが判明した。

 

一緒に楽しく料理して美味しく食べる[料理の習慣]

生活のなかで、親と一緒に何かすることを習慣化することが大事だ。

そのなかで最適なのが料理。

“料理をする” という行動には複雑なプロセス(献立決め・買物・料理・片付け・時間配分・予算管理など)があるので、子どもの「実行機能(行動力)」を育むにはとてもいい方法だ。また、“家族のための料理” には、思いやりや責任感も育まれる。

 

想像力、共感性、好奇心、語彙力UP[読み聞かせ習慣]

読み聞かせは親子の大切なコミュニケーション手段のひとつで、すでに実践している方も多いだろう。その際に気をつけたいポイントがある。

それは、朗読の途中で内容についての質問をすること。

「何で〇〇はそこに行ったん?」「△△はどんな気持ちやった?」など。

これにより、想像力、共感性、好奇心、語彙力がさらに培われる。

一緒に発想を膨らませて、親子で新しいお話を作るのも非常に楽しい。

 

認知能力も鍛えられる[ごっこ遊び習慣]

文字や数字など認知能力系の学びは「ごっこ遊び」を取り入れる。

例えば、幼い時期なら“お店やさんごっこ”。

モノの名前や値段をやり取りすることで、語彙や数字を覚えられる。

遊びのなかで学ぶことで、もっと知りたい気持ちが後押しされ、認知能力と非認知能力の最強スパイラルを活用できる。

 

「非認知能力」を育む、親の接し方ポイント

 

すぐ褒める

「相手の顔を見て褒める」、さらに「その場ですぐ褒める」行為が、

“やる気” をつかさどる脳の部位にいい刺激を与える。

褒める際は即効性が大事。忙しいからと後回しにせず、

いいことをしたらすぐに褒めてあげよう。一方通行の教育はやめる。

 

アドバイスはしない

こどもが迷ったり悩んだりしたときにも安易にアドバイスはせず、話を聞いてあげたうえで「自分で考える」ことを促す。

「アカン!」ではなくて「どうしたいん?」

子どもの行動に対してできるだけ「ダメ!」とは言わず、その代わりに「どうしたいの?」と聞く。

本当にダメな場合は、きちんと根気強くその理由を説明。

頭ごなしに子どもを否定せずに、個人として尊重することで、自尊心や責任感も生まれる。

どれも、子どもの気持ちを大切にして、根気強く見守る姿勢と、一緒に経験や感情を共有することが重要。

 

「あなたはそのままで素晴らしい」
それが子どもに伝わったら、その子の人間力はどんどん成長していく。

そのためには「たくさんの経験」と「やりたい気持ち」が欠かせない。

有名な教育法であるモンテッソーリやレッジョ・エミリア、シュタイナーなども非認知能力を伸ばす教育と言え、

それぞれの教育法に対しての理解がさらに深まる。

一方で、「親の幸せはこどもに遺伝する」という研究結果がある。

自分自身(親)の幸せのための時間、そして親子で体験を共有し一緒に楽しむ時間、両方持つことがとても大事と言える。

「非認知能力」というと小難しく感じるが、キーワードは念頭に置きつつもあまり難しく考えず、まずは “リア充” な生活を目指すこと。

子どもとたくさん楽しい体験をすることが、成長のいちばんの近道なのかも知れない。

 

 

街にあふれる「何でやねん」シリーズ

①怖っ。

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良いお天気の土曜日。

また、明日。